一人旅は自由気ままで楽しいですが、トラブルが起きたときの焦りやショックは物凄く大きくなります。今回は、私が実際に一人旅で危険を感じた出来事や、旅先で出会った人の体験談をもとに、一人旅での注意点をお伝えします。トラブルには十分に気を付けて、安全に旅を楽しみましょう!
一人旅の「宿」に関する注意点
数日以上に渡って一人旅をする際は、複数人で旅行に行くときとは違った宿に関する注意点があります。
宿泊施設の予約はガッチリ固めない
数日間に渡って初めて訪れる地を旅する際、想像よりも移動時間が辛くなることがあります。私が特にきつかったのは、狭い山道でしばらく道を間違えてしまったときや、夜の田舎道で霧が濃くて前が本当に見えなくなってしまったときなど。翌日の宿が遠方でも、体調が優れなくて移動がしんどい日も出てくるかもしれません。
また、せっかくの自由な旅なので、途中で行き先を変えたくなることもあります。旅行期間中すべての日程の宿を先にとっておくと、行き先を途中で変えるわけにもいかず、なんだか束縛されたような気分になっては勿体ないですよね。
初日や最終日あたりの宿は事前にとっておいてもいいとは思いますが、宿は基本的に旅先に着いてから都度決めるほうがおすすめです。
1人だと宿泊施設を予約ができないことがある
連休を利用して一人旅を計画する人は多いと思います。しかし、この際「2名様以上でないとお受けできません」と断られてしまうことがあるので要注意です。私もシルバーウィークの9連休に一人旅をしたとき、宿が全然とれなくて泣きそうになった経験があります。「どうしてもダメですかね……」とごねても、「2名様分の料金をお支払いいただければ」と回答されてしまいました。
ちなみに、その宿での2人分の料金は、3万7千円だと言われました(高い……)。泣く泣く電話を切りました。
人気イベントがあると異常に予約がとれなくなる
人気歌手のライブやフェス、マラソン大会や駅伝などなど、その地域で大きなイベントが行われる場合、異常なほどに宿の予約がとれなくなることがあります。自分がそれを目的としていなくても、その地域でなにかしら大きなイベントがある場合、事前に宿泊施設の予約ができないと、本当の本当に宿がなくなってしまう恐れがあるので注意しましょう。旅先で出会った人は、旅先でどうしても宿とれず、急遽プランを変更して少し離れた地域に移動して宿泊したそうです。
前日になるとプランを掲載しない宿泊施設がある
これは宿主さんに聞いた話ですが、宿泊日の前日になると、宿泊予約サイトなどにあえてプランの掲載をしないようにしている宿泊施設があるらしいです。理由としては、「食材の用意をしてしまったため、今から食事つきプランを頼まれると食材をまた買いにいかなければいけないから」、「なるべく大人数で予約してほしいから(1人分の予約はできないようにする)」といったことが挙げられるのだとか。
逆に、「予約があったのにキャンセルされてしまったが、サイトは更新し忘れていた」というケースもあるみたいなので、前日にネット予約ができなかった場合は、直接宿泊施設に電話して聞いてみるといいでしょう。
一人旅の「車」に関する注意点
レンタカーやマイカーで一人旅をする人に向けた注意点です。「当たり前じゃん!?」と思うこともあるとは思いますが、実際1人で長時間過ごしていると、時間がない時などについ油断してしまうこともあるんです。。。車関連はトラブルが最も起きやすいので、気を抜かないように注意しましょう。
適度な休憩を……でも仮眠をとった後はすぐに運転しない
一人旅だと運転を交代してくれる人がいません。長時間運転では眠気も襲ってきますし、集中力が欠け事故に繋がる危険性も高まるため、適度に休憩をするようにしましょう。国土交通省の指導によれば昼間の運転は連続最大4時間だそうですが、一般的には90分に1回は10分以上の休憩をとることが望ましいと言われています。
運転中に眠気に襲われた場合、いっそ仮眠をとってしまうというのもひとつの手です。仮眠をとる時間としては、15~20分程度がいいらしいです。実際、私もこの程度の仮眠をとるだけで、結構スッキリしたのでおすすめです。
ただし、仮眠をとった後にすぐ運転し始めてしまうのは危険です。自分では目が覚めたと思っていても、脳がすぐには活動できないことも。30分以上の仮眠後すぐの運転は飲酒運転よりも危険という説もあるそうです。仮眠の時間は短めに、目が覚めた後は背伸びをしたりコーヒーや冷たい水を飲むなどでリフレッシュをしてから、運転を再開するようにしましょう。
ナビなどの操作は絶対に車を停めてから
友人や家族が一緒にいれば、その人にナビを操作してもらえばいいですが、一人で運転する場合はそれができません。目的地までの間に渋滞していたり、道に迷ってしまったりした際、ついナビの操作をしたくなりますが、運転中は本当に危険なので気を付けましょう。一瞬目を離した隙に車体が大きく道をそれてしまうことも考えられますし、田舎の道で他に車がいないから大丈夫~と思っていると野生の動物が飛び出てくることもあります。
ナビを操作したいときは、一度道の端に車を停めるなどして、エンジンブレーキをかけ、パーキングに設定してからにしましょう(最近のレンタカーは、こうしないとナビを操作できなくなっているものもあるみたいです)。
駐車料金をケチって違反駐車をしない
「お昼ごはんを食べるだけ」、「ちょっとお店を見たい」という際に、お店に駐車場が付いていないことがあります。ついつい「外に出る時間は少しだけだし、有料の駐車場に停めるのはもったいない……」という気持ちにもなりますが、駐車禁止区域に車を停めてしまわないようにしましょう。私も実は、ラーメンを食べるだけだから……傍に車を停めてみたことがあるのですが、すぐに駐車違反の取り締まりをする人が来たので走って車のもとに戻り切符を曲がれました(駐車違反はチェックする人がいるタイミングで所持者が名乗り出ればギリギリセーフらしいです)。
最近は、駐車違反の取り締まりが厳しくなっていますし、レンタカーの場合は、レンタカーを返却するまでの間に反則金を払わないと、さらにレンタカー会社に違反金を払う必要も出てきます。それらの手続きで、貴重な旅の時間も多く失うことになるでしょう。後で大きなガッカリをするより、大人しく有料駐車場に停めておくのが賢明です。
一人旅の「計画」に関する注意点
旅の目的にもよりますが、一人旅を充実したものにするためには、時間の確保が大切になります。そのため、効率良く周れるよう計画を立てることが重要になるでしょう。ここでは、一人旅をする上で、時間をムダにしないための注意点を挙げていきます。
メディア情報に流されすぎない
「ごはんは絶対に口コミがいいお店で食べたい」、「旅行雑誌に載っている観光スポットは、もれなく全部周りたい」というように、メディアに掲載されている場所にこだわりすぎることは、移動効率が悪くなる可能性が高く時間のムダに繋がります。自然が豊富な地域であれば特に、食べ物の素材がもともといいので、口コミがついていなくてもおいしいお店は多いので、フェーリングで店を選んでしまっても良いでしょう。逆に、旅行雑誌にある観光スポットでも、写真を見て期待していたほど大したことがなかったとガッカリしてしまうことだって正直あります。
メディア情報を参考に計画を立てることが悪いというわけではありません。事前に「絶対に行きたい!」と思ったお店があるなら、営業時間や定休日などもしっかりチェックした上で計画に入れておきましょう。
旅先で出会った人に気を遣いすぎない
旅先での出会いは、旅をより豊かにさせます。ただ、その場で出会った相手に気を遣いすぎないというのも一つ注意してほしいポイントです。よく喋る人と出会って、話が長いけどなんだか帰りにくくて……と思っていると予定より時間がかかって計画を練り直さなければいけなくなってしまったり。ノリが良いなと思っていた人が「次はここに一緒に行こうよ」、「行き先同じだし、車に乗せてよ」とグイグイ来るようになり、だんだん相手が怖く見えてしまった経験もあります。
せっかくの出会いがこうなってしまってはあまりに悲しいので、旅先で会った人とは楽しくその場で話をする程度に留めておき、「この人とはまた会いたい!」と思った場合にはFacebookやInstagramなどのSNS情報を交換するなどして、別の機会を設けて改めて会うようにするのがおすすめです。
一人旅の注意点まとめ
一人旅での「宿」「車」「計画」に関する注意点を紹介しました。
旅先でのトラブルはなるべく未然に防ぎ、楽しい旅に集中できるようにしましょう!