「日本三大」に選ばれるくらいなので、みなさんも名前は聞いたことがあるのではないでしょうか。岐阜県の「下呂温泉」。
とろとろの湯ざわりを楽しみに下呂温泉へ行く方に向けて、温泉宿や観光スポット、B級グルメなど下呂温泉の魅力をぬるぬると紹介していきます。
下呂温泉ってどんなとこ?
下呂温泉は岐阜県の下呂市にある温泉です。江戸時代より湯治場として栄えてきたという古い歴史を持っており、兵庫県の有馬温泉、群馬県の草津温泉と並んで、 日本三大名泉のひとつと呼ばれています。
泉質はアルカリ性単純泉。とろみが強くなめらかな湯ざわりが特徴で、「美肌の湯」としても有名。毎年多くの観光客が訪れています。
下呂市内は温泉宿はもちろん、手湯や足湯があちこちにあり、街中でも気軽に下呂温泉を楽しむことができちゃいます。
まずは「湯めぐり手形」を手に入れよう
下呂温泉に行くなら、まずは「湯めぐり手形」を手にいれましょう。
湯めぐり手形を持っていれば、下呂温泉にある31箇所以上の旅館やホテルの中から、好きな温泉を3箇所巡ることができるのです。値段は1200円。1箇所ずつ日帰り入浴をするよりお得です。
これが湯めぐり手形。
裏面。
「湯名人」と書かれているところは1文字ずつシールになっていて、1つ温泉に行く度に、このシールを渡していきます。
湯めぐり手形は以下の場所で購入できます。
- 旅館
湯本館、天龍閣、ますや、浅野屋、富喜屋、温泉宿廣司、ラムネ屋
- お土産店
ヤマカワ支店、たけだや、西尾商店、桜苑、合掌の里売店、ますや観光百貨店
- コンビニなど
菅田庵、デイリーヤマザキ 小川店、デイリーヤマザキ 下呂南店、デイリーヤマザキ 病院前店、サークルK 市役所前店
どこに行く? 湯めぐり手形で日帰り入浴を楽しむ
湯めぐり手形で行ける温泉宿、数が多すぎて選べない……。そんな人のために、おすすめのホテル・旅館を3つご紹介します。
水明館
昭和7年に創業された、約80年の歴史をもつ「水明館」。
日本のホテル・旅館ランキングで総合5位に選ばれたことがあり、なんと天皇陛下も宿泊されたことがあるとか。
町全体を見下ろせる、広々とした展望大浴場が魅力です。
湯之島館
山の上のほうにある「湯之島館」は、創業昭和6年の老舗旅館。
自然を活かしながら建てられたこの旅館、なんともいえぬ迫力があります。創業昭和6年当時の玄関、渡り廊下、木造三階建ての本館は登録有形文化財に指定されているそう。
敷居が高そうなこの旅館も、湯めぐり手形で日帰り入浴ができちゃうのです。
小川屋
飛騨川沿いにある、大きな旅館「小川屋」。
川を眺めながらゆったりと温泉につかることができます。
露天風呂がとってもおすすめです。
ところどころにカエルがいます。
くつろいでやがります。
湯めぐりの合間に温泉寺に立ち寄ってみる
あちらこちらの温泉を楽しむのはもちろんですが、その合間に下呂市内をゆったりとお散歩するのも気持ちがいいものですよ。
「温泉寺」は先ほど紹介した「湯之島館」や「小川屋」の近くにあります。
温泉寺に行くには、結構急な階段を137段登らなければなりません。
長い階段を登り、振り返ると下呂市内を一望できます。結構体力が必要ですが、段差自体はそんなに高くないので意外と辛くないかと。天気が良いと気持ちがいいのでぜひ。時間に余裕がある方は、一度立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
これが本物の露天風呂……! 有名な観光スポット「噴泉池」
下呂温泉に来たのであれば行っておきたいのが、有名な「噴泉池」。初めて行く方は、そのロケーションに衝撃を受けるでしょう。
墳泉地の場所は、ここ↓
写真は、橋の上からの景色。右手に飛騨川、左手には道。
着替えるための囲いや、温泉の囲いもありません。とんでもない開放感に満ち溢れてます。
噴泉池は2010年ごろから水着着用が義務付けられたらしいですが、それまでは女性しか水着を着れなかったとか。。。
24時間無料、混浴。もちろん、湯めぐり手形も不要です。
「あっこれが噂の……」、「へぇ~……」などと、興味あり気だけど入る勇気がなかなか持てない観光客らしき人がうろうろしてます。
冬空の下、勇気を出し切れなかった自分は、誰もいない時間を見計らって、こっそりと噴泉池での足湯を楽しんできました。
下呂温泉特有の、まったりとしたとろみが健在。
2月に行きましたが、お湯は少しぬるめでした。
下呂温泉で味わうおすすめB級グルメ
温泉だけでなく食事も楽しみたいという方に、おすすめのご当地B級グルメをご紹介。
タバスコと相性バツグン?! 「トマト丼」
下呂温泉で人気なのが、特産物であるトマトをふんだんに使ったトマト丼。
写真は、「宴蔵」という店の「飛騨なっとく豚トマト丼」。なっとく豚とは、納豆やヨモギを食べて育った飛騨のブランド豚のことらしいです。納豆を食うからなっとく豚。なるほど〜これは納得ですね(
デフォルトでタバスコがついてきます。
一瞬「えっ」て思うかもしれませんが、食べてみたら相性バツグンでした。めちゃかけて食べたい。
足湯しながら食べられる! ゆあみ屋の「温玉ソフト」
ゆあみ屋の温玉ソフト。なんと、足湯しながら食べられるのです。寒あったかい。
温玉をつぶしてアイスと混ぜながら食します。足湯してるとはいえ、冬にアイスは正直わりと辛かったです。
温泉卵のようにつかっている「ふんわりプリン」も人気だそうです。
岐阜県の郷土料理! 「けいちゃん(鶏ちゃん)」
鶏肉やキャベツを、醤油や味噌、ニンニクなどで味付けされた特製のタレに絡めて焼く鉄板料理。飛騨といえば「飛騨牛」というように、下呂といえば「けいちゃん」と言われているみたいで、下呂市内では高い頻度で見かけることができます。
そのほかにも、飛騨牛や高山ラーメン、朴葉味噌など、飛騨高山の名産グルメも下呂市内で味わうことができます。
ゆったり宿泊なら湯ざわりNo.1の「民宿ラムネ屋」
湯めぐりもいいけど、せっかく温泉地に来たのならゆっくり宿泊したいですよね。
大きいホテルも老舗の旅館もいいけれど、民宿でまったりするのも好きだという人にぜひおすすめしたいのが、「民宿ラムネ屋」。
ラムネ屋の魅力はなんといっても、お風呂にあります。
時間交代制で予約ができる、貸切風呂(少し狭く感じるかもしれませんが)。もちろん源泉掛け流しです。
どこよりもまっったりとした湯ざわりにはちょっとした感動を覚えます。
そして、ラムネ屋のお風呂はなんとシャワーも温泉! 湯質の良い温泉を全身で浴びることができるのです~。贅沢な気分。
貸切だからほかのお客さんのことも気にせずゆったりと浸かることができます。
宿泊費も大きな旅館と比べるとお手ごろなのが嬉しい。高級な旅館やホテルの温泉は湯めぐり手形でも楽しみ、宿泊はラムネ屋というのも一つの手ですね。
湯めぐり手形を上手に使えば、数多くの旅館やホテル、民宿の温泉を楽しむことができます。自分好みの宿が見つかったら、次に来たときに宿泊するのも良いですね。
忙しない日常から少し離れて、下呂温泉でまったりとした1日を過ごしてみてはいかがでしょうか。